排水処理、除害施設、農業集落排水の泡について
『 泡 』
一言で言うと簡単な言葉ですが、汚れた水を処理する施設では致命的な現象です。
『ここの排水は界面活性剤が入ってるから』
『この処理方式では仕方が無いんだ』
当社では、それは 言い訳 と言っています。
界面活性剤が混入すると泡が出るのですか?
処理方式によって泡が出るのですか?
それは違います。
一言で言うと管理が悪いのです。
管理の悪さで泡が出ているのですが、元に戻す能力も原因を発見する能力も無いからなのです。
自分の勉強不足を認めて前に進むと新しい発見があるのです。
界面活性剤が入ると多少の泡は出ますが、多く発生する場合は汚泥の活性が下がっている事が原因となる場合も多いです。
原因は1つでは無く、複合的に起こっている場合も・・・
それを見つけて直していくと泡も減ります!!
よくある回分式浄化槽の泡!
これも正直、管理の悪さから発生し、なかなか直りません。
決して回分式が悪いのでは無く、管理が悪いにも係わらず回分式の欠点として言われたりします。
回分式の特徴を捉えれば、泡を消す事は簡単です。
簡単と言いましたが、泡を消すには1年前後の運転計画を立てて調整していきます。
もちろん回分式で同じく当たり前と言われる程のバルキング!
MLSS3000mg/lでSVが90%あればSVIが300もあります。
要するに標準の3倍も膨らんでいますが、これも元に戻せます。
昔、回分式の農業集落排水が出回り始めた頃
このバルキングを指摘しましたが、メ-カ-の方からバカにされました。
『これはバルキングでは無い』
『あなたは汚泥の事が分かっていない』
では、何がバルキングなのか未だにわかりません。
このように固い頭で管理を続けると『 老害 』と呼ばれる存在に将来は成り得る訳です。
泡もバルキングもどんな処理場でも病気と同じです!
病気を治せない医者がヤブ医者と呼ばれるように、汚泥の状態を直せない管理者はヤブ管理者となります。
まずは自覚をして勉強していく事が必要です。
この業界は絶えず経験を繰り返し、新しい知識をどんどん吸収していかないと技術は止まります。
悩まずに人に聞く事も大切です。
大変ですが、皆さんがんばりましょう。